傷んだ髪は染まりやすいと言われたり、染まりにくいと言われたり・・・
一体どっちなの?
答えは、両方正解!
どういうことか、詳しく解説していきます。
傷んだ髪が染まりやすい理由
髪を染める場合、キューティクルを開いて色素を髪の内側に入れる必要があります。
傷んだ髪の場合、キューティクルが開いてしまっている状態なので、色素が髪の内側に浸透しやすいんです。
だから、傷んだ髪は染まりやすいと言われるんです。
逆に、健康な髪で、キューティクルが厚いタイプの人は、キューティクルがなかなか開かず、薬剤が浸透しにくいので染まりにくいと言われています。
染まりやすいけど退色もしやすい
キューティクルが開いていて色素が浸透しやすいということは、逆に色素が流れ出やすいハズなんです。
そう、傷んだ髪は色落ちも早い!
だから退色防止にはキューティクルの補修が必要なんです。
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カラーの色落ち防止にはキューティクルの補修が効果的
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染める色によって色落ちのしやすさが違う
実は、染める色によっても色落ちの早さが違ってきます。
色によって分子量(色素の大きさ)が違ってきます。
分子量が大きいほど外に流れ出にくいんです。
退色しにくい順に、
赤系 ⇒ 青系 ⇒ アッシュ系
となります。
赤などの暖色系は分子量が大きいので退色しにくく、逆に青などの寒色系は色落ちが早くなるんです。
アッシュ系はブリーチを強くしないといけないので、髪のダメージが進行します。
そのため、色落ちしやすくなってしまうんです。
傷んだ髪が染まりにくい理由
逆に、傷んだ髪が染まりにくいと言われることもあります。
傷んだ髪はキューティクルだけでなく、髪の内側もダメージしちゃってます。
下の絵のように、内側のたんぱく質が流出して、ダメージホールと呼ばれる穴ができてしまっています。
ダメージホールがたくさんできてしまっていると、その穴に一気に色素が吸われて、色が濃くなって発色しなかったり、そもそも色素が定着するタンパク質の量が少ないので染まらなかったりするのです。
染まりやすくするには?
美容室で染める場合も、前処理といってダメージホールを補修するということを行います。
なので、自分で染める場合も、染める前にダメージホールを補修するトリートメントを使ってみましょう。
PPTとかCMCといった補修成分が配合されたものを選びましょう。
まとめ
傷んだ髪は染まりやすい場合もありますが、その分色落ちもしやすいですし、ダメージがより進んでいると、やっぱり染まりにくくもなってしまいます。
きれいな色に染めるためには、やっぱりヘアケアをしっかりして髪がいい状態を保っておく必要があるんです。
特に傷んでいる場合は自分で染めるより、美容師さんに染めてもらいましょう。
その場合、腕のいい美容師さんを見つけられるかがポイントになってきそうですね。