縮毛矯正とは、
縮れた毛=縮毛を
真っ直ぐにする=矯正する
施術のことです。
ストレートパーマとの違いや縮毛矯正の仕組み、ダメージの原因などについて説明していきます。
ストレートパーマとの違い
ストレートパーマと縮毛矯正の違いは、アイロン(熱処理)をするかしないかです。
ストレートパーマの場合はアイロンをしないので、うねりが少し取れてまとまりやすくなる程度。
縮毛矯正の場合はくせ毛が完全に真っ直ぐになり、かけた部分は半永久的に持続します。
施術名 | 縮毛矯正 | ストレートパーマ |
工程 | アイロンで熱処理がある | アイロンをかけない |
効果 | ・生まれつきのくせ毛も真っ直ぐに ・ツヤツヤになる | ・うねりを抑えてまとまりやすくする ・自然な仕上がり |
持ち | かけた部分は半永久的に維持 | 3か月程度 |
施術時間 | 2時間程度 | 1時間程度 |
金額 | 5千円~1万円 | 1万円~2万円 |
ダメージ | 大きい | 縮毛矯正よりは小さい |
デメリット | ・パーマがかかりにくくなる ・やりすぎるとビビリ毛になる | ・強いクセは真っ直ぐにならない ・縮毛矯正のような艶髪にはならない |
縮毛矯正の仕組み
ウェーブをかけるパーマと逆のことをします。
薬剤で髪のジスルフィド結合を切断します。
-
-
髪の結合のお話
パーマやブリーチなどのダメージで切れ毛や枝毛ができることは分かると思いますが、髪の毛の状態としてはどうなっているのでしょうか? 今回は、枝毛や切れ毛ができるとき髪の毛の構造はどうなっているのかについて ...
髪が軟化した状態でアイロンをかけて真っ直ぐにします。
その状態で再びジスルフィド結合を結合させることで髪が真っ直ぐの状態をキープできるようになります。
縮毛矯正の工程
では、実際どのような工程になるのか見ていきたいと思います。
1剤で結合を切る
1剤というのはアルカリ剤と還元剤。
アルカリ剤は
- アンモニア
- モノエタノールアミン
など。
キューティクルを開いて、薬剤が髪の内側に浸透するようにします。
還元剤は
- チオグリコール酸
- システイン
など。
水素を与えてジスルフィド結合(S-S結合)を切る働きをします(SHとSHになる)
1剤をしばらく付け置くんだけど、放置時間をミスられるとダメージが進行してビビリ毛になってしまいます。
アイロンで伸ばす
1剤で軟化した髪をアイロンで伸ばしていきます。
結合が切れているので、アイロンで真っ直ぐに伸ばすことができるんです。
アイロンの温度、伸ばし方、事前の1剤の除去などの技術によって、髪の傷み具合や仕上がりが違ってくるようです。
2剤で再結合
2剤は酸化剤。
酸素を与えて水素を取り除くことでジスルフィド結合を再び結合させます。
クセが伸びた状態で結合させることで、その状態で髪をキープできるというワケです。
仕上げに2剤を洗い流して、残留しているアルカリ成分も除去していきます。
縮毛矯正で髪が傷む理由
縮毛矯正で髪が傷む理由は4つ考えられます。
- 1剤の塗布時間が長すぎる
- アイロンの熱ダメージ
- 酸化反応不足
- アルカリ除去が不十分
どれも美容師さんの技術と経験による部分になります。
縮毛矯正によるダメージを抑えるためには、信用できる美容師さんを見つけることが大切です。
ホームケアをする場合は、低刺激なアミノ酸系シャンプーで、ダメージ補修力が高いものを選ぶのがいいでしょう。