しっとりタイプとかモイスチャータイプって書いてあるのに全然しっとりしないし、むしろパサパサ!ってことありませんか?
使ってみないと分からないってことが多いですが、成分表示を見れば、ある程度はアタリを見抜くことができます。
ということで、今回はしっとり系シャンプーの見分け方をご紹介していきたいと思います。
洗浄成分をチェック
成分表示に、水の次に書かれているのが洗浄成分。
洗浄力が強いとパサつきますし、キューティクルもはがれやすいので、より乾燥しやすくなってしまいます。
しっとり系にNGな成分
しっとり髪になりにくいのは、高級アルコール系の洗浄成分を使ったシャンプー。
表示名は、
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸TEA
- ラウレス-2硫酸アンモニウム
などです。
安いシャンプーでよく使われている成分ですね。
硫酸系とも言われたりします。
洗浄力が高いので、保湿に必要な脂質を洗い流してしまいます。
さらに、キューティクルが浮き上がりやすくなるので、内側から水分が逃げだして乾燥しやすくなります。
洗浄力が弱めの成分としては、アミノ酸系やベタイン系があります。
アミノ酸系洗浄成分
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルサルコシンNa
- コイルメチルタウリンNa
などです。
最近は割と安いシャンプーでも使われるようになってきています。
洗浄力がそれほど強くないので、必要な脂質を残すことができます。
ベタイン系洗浄成分
- コカミドプロピル ベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
- ココアンホ酢酸Na
- ラウロアンホ酢酸Na
などです。
かなり洗浄力は弱めです。
メインの洗浄成分として使われることは少ないと思います。
アミノ酸系やベタイン系のシャンプーはしっとりしますが、注意が必要なこともあります。
洗浄力が弱すぎて皮脂汚れが残ってしまって、しっとり感じられるだけの場合もあるからです。
シャンプーしなかった次の日がしっとりしていると感じられるのと同じですね。
皮脂が増えているので、あまりいい状態ではないんですよ。
頭皮に雑菌が繁殖しやすくなりますし、皮脂が酸化すると頭が臭くなります。
組み合わせによって洗浄力のバランスがいいものもある
高級アルコール系の洗浄成分でも、アミノ酸やベタインと一緒に使われていれば、洗浄力が緩和されてしるのでしっかり洗えて乾燥もしないものもあります。
それぞれの配分量の比で洗浄力が変わってくるのですが、そこまでは書かれていないので使ってみないと分からないんですよね。
なので、高級アルコール系が使われているから絶対NGというわけでもないんです。
キューティクルの補修成分
キューティクルがはがれたままだと、髪の内側から水分が逃げ出してしまうので潤った髪になりません。
なので、 はがれたキューティクルを閉じる効果がある成分が使われていると水分を閉じ込めてしっとり潤った髪になりやすいでしょう。
効果がある成分としては、ペリセア(表示名:ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)とリピジュアです。
リピジュアの表示名は、ポリクオタニウム-51 /61/64/65の4つがあります。
これらはCMCと呼ばれることもあります。
以下の記事で詳しく説明しています。
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CMCとは?髪のダメージ補修や髪質改善の重要成分です
CMCという成分をご存知でしょうか? 元々髪にある成分で、髪のしなやかさに必要不可欠な成分です。 ですが、CMCはちょっとしたダメージですぐに失われてしまい、これが髪のダメージの原因になってしまいます ...
ペリセアが入っているシャンプーは割とアタリが多い気がします。
保温成分
最後はしっとり系には欠かせない保湿成分です。
ヒアルロン酸
化粧水なんかでもよく聞くヒアルロン酸。
もちろん髪の保湿にも効果アリです。
特にカチオン化ヒアルロン酸が効果が高い!
カチオン化とはプラスに帯電させること。
濡れた髪がマイナスに帯電しているので、プラスになったヒアルロン酸は髪に吸着しやすくなるのです。
表示名はヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリオニウムです。
モイスチャー系なのにしっとりしない
モイスチャー系のシャンプーやコンディショナーなのにしっとりしない理由は、シリコンなどで外側を重めの仕上がりにしているだけだから。
お風呂上りはしっとりした感じになっても、時間が経つと内側が乾燥してパサパサの状態に!
だから、朝起きると寝癖で広がりやすくなるんですね。
そういったシャンプーの場合、洗浄力が強いものがほとんどなので、成分表示をチェックしてみてくださいね。
まとめ
- 洗浄成分が強すぎない
- キューティクル補修成分が使われている
- 保湿成分が使われている
の3つがチェックポイントになります。