キューティクルは髪の外側を覆っている薄い膜です。
キューティクルが剥がれることで、髪のダメージが始まります。
キューティクルが整っていると、ハリもツヤもあって指通りも良くなります。
キューティクルのケアをしておけば、髪の毛はいい状態に保てるんです。
では、どうやってキューティクルをケアするば良いのか?
今回は、剥がれやすいキューティクルを補修して守る方法をご紹介します。
キューティクルとは?
キューティクルは髪の毛の一番外側にあります。
キューティクルは3枚から10枚くらい、うろこ状に重なって髪の毛の表面に張り付いています。
髪が硬いほどキューティクルの枚数が多く、個人差があります。
1枚のキューティクルは3層構造でできています。
外側から、
- エピキューティクル
- エキゾキューティクル
- エンドキューティクル
と呼ばれています。
水に濡れるとキューティクルが開くと言いますが、3層のキューティクルの内、一番内側のエンドキューティクルだけが水を吸って膨らみます。
外側の層は膨らまないので、キューティクルは外側に湾曲します。
これがキューティクルが開くと言われる状態です。
髪の断面図で説明するとこんな感じです。
キューティクルが開くと、髪の内側からタンパク質や水分が逃げ出してしまいます。
よく栄養が流出するとか言われるやつですね。
なので、キューティクルは閉じている状態を保っておくことが、キレイな髪には必要になってくるんです。
キューティクルはなぜ剥がれるの?
キューティクルはCMCと呼ばれる成分のおかげで、髪の毛にくっつけられています。
このCMCという成分がなくなると、キューティクルは剥がれてしまいます。
CMCは割と簡単に減ってしまいます。
例えば、シャンプーをするだけでも少しずつ流れていってしまうんです。
だから、特に洗浄力が強いシャンプーを使うと、絡まったり、引っかかったりするのは、キューティクルが剥がれてしまったことによって起こっていることなんです。
他にも、パーマやカラーの薬剤によってもCMCは失われてしまいます。
パーマやカラーはキューティクルを無理やり開いて内側に薬剤を浸透させるので、キューティクルが傷むのは当然なんです。
さらに、水に濡れるだけでもキューティクルは開きますので、濡れたままにしておくと、摩擦などでキューティクルが剥がれてしまいます。
お風呂上りにすぐ髪を乾かした方がいいというのは、キューティクルを閉じるためなんです。
キューティクルを補修する方法
キューティクルを補修するためには、失われたCMCを補ってやる必要があります。
シャンプーやトリートメントで、擬似的にCMCとして働く成分が配合されたものがあるので、そういった商品を使ってみましょう。
ちょっとお値段はお高めですけどね。
パッケージ裏の成分表示で、次のようなものがあるかチェックしてみてください。
- ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)
- ポリクオタニウム―51、61、64、65(リピジュア)
- セラミドNG、NP、AP
リピジュアやセラミドは分子量が比較的大きいので、あまり中に浸透せず、外側の補修になりますが、ペリセアは内側まで浸透するので補修効果が高いと言われています。
ペリセアを配合しているシャンプーをいくつか挙げておきます。
ボタニストダメージケアシャンプー
LOVESTルミエールブルー
コキューコンフォートシャンプー
ルンタ ハイエイジングケアシャンプー
まとめ
キューティクルをくっつけているCMCは、簡単に失われてキューティクルが剥がれる原因になってしまいます。
シャンプーやトリートメントで、CMCと同じような働きをする成分が含まれているものがありますので、そういった商品を使うとキューティクルが整って、きれいな髪を保つことができますよ。