夏の髪の悩みといえば紫外線!
髪がパッサパサになっちゃうことも少なくありません!
海とかプールとか行った後なんてバッサバサですよね。
ということで、ちょっと早いけど夏のヘアケアについてご紹介していきます。
目次
なんで紫外線で髪が傷むの?
紫外線って目に見えないけど、めっちゃパワーがあります!
りょうたろうは大学のころ、紫外線レーザーを使って実験してたことがあるのですが、アルミの板に紫外線レーザーを当てると、当たった瞬間にアルミが分解されてしまいます。
レーザーは極端な話ですが、紫外線ってそんなことができるくらいパワーがあります。
実際、紫外線によって髪にどんな変化が起こるかというと、
- 18-MEAが分解されてパサつく
- 髪の結合が切れる
- メラニンが分解されて白髪の原因に
- カラーリングした色素が分解されて色が落ちる
などが考えられます。
一つずつ説明していきますね。
1.18-MEAが分解されてパサつく
18-MEAというのは、キューティクルの表面にある油分です。
健康な髪には元々ある成分です。
髪に艶を出したり、指通りを良くしたり、潤いを与えたりといった働きがあります。
18-MEAについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。 髪の表面の艶出しや指通り改善に効果的な成分があります。 それが18-MEAです。 元々髪にある成分ですが、シャンプーですぐに洗い流されてしまいます。 今日は18-MEAとは何か、そしてどんな効果がある ...
18-MEAとはどんな成分?その効果を解説
髪に大切な働きをしている18-MEAですが、紫外線によって失われてしまいます。
なので、紫外線でパサパサになるのは、18-MEAがなくなることで乾燥してしまっているからなんです。
2.髪の結合が切れる
髪は4つの結合によってタンパク質が結び付けられて成り立っているという話を以前しました。
髪の結合とダメージの関係
パーマやブリーチなどのダメージで切れ毛や枝毛ができることは分かると思いますが、髪の毛の状態としてはどうなっているのでしょうか? 今回は、枝毛や切れ毛ができるとき髪の毛の構造はどうなっているのかについて ...
4つの結合の中の1つに、ジスルフィド結合という結合があります。
これが紫外線によって切れてしまうのです。
紫外線は髪に活性酸素を発生させます。
活性酸素は、ジスルフィド結合(SS結合)を酸化させて、SO3H(スルホン酸基)を生成し、結合が切れてしまいます。
結合が切れると、髪は弱くなって切れ毛や枝毛の原因になってしまいます。
特に、髪は濡れた状態が弱いので、海やプールで濡れた髪に紫外線を受けると、酸化が進みやすくなり、より髪が傷みやすくなります。
3.メラニンが分解されて白髪の原因に
髪の黒色を決めている色素はメラニンです。
紫外線はメラニンを分解してしまうので、色素が失われた髪は白髪になってしまうと言われています。
まぁ、急に全体が白くなることはありませんが、色素が少し抜けてくるということはあるでしょう。
ちなみに、お肌のメラニンは紫外線を受けると増えます。
これは、肌が紫外線から肌を守るために黒色の色素を出して紫外線を吸収しようとするためです。
これによって紫外線が肌の奥まで届かないようにしてひどい肌ダメージにならないようにしているんですね。
4.カラーリングした色素が分解されて色が落ちる
メラニンが分解されるのと同じ感じで、カラーリングで髪の内側に定着させた色素が、紫外線によって分解されます。
そうすると、せっかく染めた髪の色が落ちてしまう退色の原因になってしまいます。
髪の紫外線対策
髪の紫外線対策としては、紫外線が髪にできるだけ当たらないようにするしかありません。
一番いいのは帽子や日傘ですね。
「そんなの言われなくても分かってるって!!」と言われそうなので、他の方法もご紹介します。
紫外線が当たらないようにするのは変わらないので、髪を直接コーティングするという方法が考えられます。
まず、シリコン系のコンディショナーで髪をコーティングしておきましょう。
シリコン否定派で、天然オイルでコーティングしておこうなんて考えてるとダメ!
紫外線でオイルが酸化してしまいます。
シリコンは酸化しないので安全です!
次に、スタイリング剤を使っておくのも紫外線対策に効果ありです。
調べてみると、髪にも使えるUVスプレーなんていうのもあるみたい、知らなかった。
(女性の間では当たり前??)
これが一番効果ありそうですね。
紫外線で傷んでしまったらどうする?
色々対策したって、全く傷まないなんてことはありません。
特に、海やプールに行くと、髪のコーティングも取れるでしょうし、塩分や汚れもダメージの原因になります。
髪は弱酸性の状態がいいのですが、海の水ってアルカリ性なので、髪のダメージの原因になります。 髪は弱酸性の状態がいいと言われます。 髪が弱酸性になっていると、髪の電荷がゼロの安定した状態になっています。 この状態が等電点で、pHが4.5~5.5の状態です。 今回は、等電点とは何か? なぜ弱酸性 ...
髪のpHと等電点の関係。毛髪は弱酸性がいいんです!
なので、もう夏の髪はある程度傷む前提で考えておきましょう!
傷んでしまった髪の補修方法をご紹介していきます。
髪のパサつきが気になる場合
CMCや18-MEAといった成分が使われているシャンプーやトリートメントを使ってみましょう。
成分表示は以下のようなもの。
- ポリクオタニウム―51/61/64/65
- 脂肪酸(c14-28)
- ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
- セラミドNG、NP、AP
髪にハリコシがなくなった
ダメージで髪が弱くなってしまった場合は、髪の内部補修ができるPPTを補いましょう!
成分表示は以下のようなもの。
- 加水分解ケラチン
- 加水分解コムギ
- 加水分解コラーゲン
- 加水分解シルク
指通りが悪い
指通りが悪いまま放っておくと、引っかかって切れ毛になったりするので、保護しておく必要があります。
CMCを補っておけば、キューティクルが剥がれにくくなるので、ある程度指通りが良くなるのですが、ダメージがひどいとそうもいきません。
そんなときは、髪をコーティングしておきましょう。
安いシリコン系のコンディショナーでOKです。
とにかくコーティング力が強く、指通りが改善するものを!
ノンシリコンのシャンプーやコンディショナーを選んでも、結局別のコーティング成分が使われているので一緒です。
ノンシリコンじゃなくても、安くて効果があるやつの方がいいですよ。
まとめ
夏は紫外線プラス海やプールでのダメージもあって、かなり髪が傷みやすい季節ですよね。
髪のコーティングなどによるUVダメージ予防の方法もご紹介しましたが、完璧ではありません。
傷む前提で、髪のダメージ補修も合わせて考えておきましょう!