髪はタンパク質でできているって言うけど、アミノ酸が髪に良さそうとか、ポリペプチドで髪を補修とか。
タンパク質、ペプチド、アミノ酸ってどんな関係があるの?
そんな疑問について調べてみました。
タンパク質もペプチドも元はアミノ酸
タンパク質もペプチドも、アミノ酸がたくさんくっついたもの。
何個くっついたかの違いだけです。
タンパク質:アミノ酸が50個以上くっついたもの
ペプチドの中でも、特にくっついている数が多いものをポリペプチドと呼びます。
何個以上という定義は無いのか、人によって言うことが違うような気がします。
ちなみに、アミノ酸同士がくっつくことをペプチド結合と言います。
アミノ酸の種類は20種類
元になっているアミノ酸は20種類あります。
- セリン
- スレオニン
- チロシン
- グリシン
- アラニン
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- フェニルアラニン
- アスパラギン酸
- アスパラギン
- グルタミン酸
- グルタミン
- メチオニン
- システイン
- ヒスチジン
- リジン
- プロリン
- トリプトファン
- アルギニン
これらが複雑につらなることでタンパク質ができているのです。
この中でも、体の中で作ることができないものを必須アミノ酸と呼びます。
自分で作れないから、ちゃんと取り入れることが「必須」なワケですね。
必須アミノ酸は次の9種類。
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- リジン
- スレオニン
- フェニルアラニン
- メチオニン
- ヒスチジン
- トリプトファン
です。
バランスの取れた食事でアミノ酸を取り入れることで、きれいな髪を育てることができるというワケです。
トリートメントの補修効果が一時的なワケ
シャンプーやトリートメントに、補修成分としてPPTが配合されているものがあります。
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PPTは傷んだ髪にいい補修成分
傷んだ髪をなんとかしたいと思ったら、ダメージケア用のシャンプーやトリートメントを選ぶと思いますが、本当に補修できていますか? ダメージケア用でも、髪の表面をコーティングしているだけのものがたくさんあり ...
PPTとはポリペプチドのこと。
こんなイメージで髪を補修してくれます。
でも、PPTって次の日にシャンプーすると、ほとんど洗い流されてしまうんです。
PPTって所詮作り物のなので、髪のたんぱく質とは別物。
そして、髪の毛って「死んだ細胞」って良く言われる通りで、外からタンパク質が注入されてもくっつこうとしないの。
だから、トリートメントによる補修って一時的なんです。
傷んだ髪を元に戻すなんて不可能ってこと。
補修効果を長くすることはできる
補修効果は一時的と言っても、できるだけ長くしたい!
ヘアケア技術はどんどん進化していて、補修効果が持続する方法も開発されています。
化学修飾といって、PPTをカチオン化、アシル化などして吸着しやすく、取れにくくする方法があります。
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PPTをレベルアップ!化学修飾とは?
髪はどんないいトリートメントを使ったって元に戻ることはありません。 傷んだ部分に補修成分を入れて元の状態に近くなるようにしているだけなんです。 でも、補修成分は髪の毛と一体化するわけではないので、シャ ...
他にも、美容室のトリートメントだと、熱を加えて、補修成分が流れ出にくくすることもしています。
PPTはキューティクルの隙間から髪の内側に浸透させるのですが、分子量(アミノ酸がくっついている個数)が小さいほど内側に浸透しやすくなります。
ですが、逆に流れ出やすくもなってしまいます。
そこで、小さい分子量で髪の内側へ浸透させておいて、熱を加えたりすることで髪の内部でペプチドがくっついて、大きな塊にしてしまうのです。
これで外に流れ出にくくなるというワケです。
まとめ
タンパク質やペプチドの大元は、アミノ酸であることが分かりました。
髪はタンパク質でできているので、アミノ酸系シャンプーが髪にいいと言われたり、ポリペプチドで髪を補修することができるというのは、なんとなくイメージできたのでは?
でも、髪は死んだ細胞ですから、外からアミノ酸やポリペプチドを注入しても復活することはありません。一時的に傷んだダメージホールが埋められるだけ。
だから、一度傷んでしまった髪は毎日補修し続けるしかないんです。