【注目】傷んだ髪にいい補修成分

投稿日:2017-05-17 更新日:

傷んだ髪をなんとかしたいと思ったら、ダメージケア用のシャンプーやトリートメントを選ぶと思いますが、本当に補修できていますか?
ダメージケア用でも、髪の表面をコーティングしているだけのものがたくさんあります。
確かに指通りは良くなるけど、枝毛や切れ毛が減らない・・・
なんてことありませんか?

ここでは、髪の内側から補修してくれる成分で、りょうたろうが注目しているものをご紹介します。

髪の内部補修はPPT

PPTとは、ポリペプチドのことで、ざっくり言うとタンパク質の元になるものです。
ポリペプチドを英語で書くと

Polypeptide

これを略してPPTと呼んでいるんですね。

髪はほとんどがタンパク質でできています。
傷んだ髪はタンパク質が流出してダメージホールができてしまっているため、髪が弱くなっています。
そのため、髪が裂けて枝毛になりやすかったり、切れ毛が増えやすくなったりするんです。

このダメージホールにPPTを入れることで、元々あったタンパク質の代わりに穴を埋めて髪の強さをアップさせたり、保水力をアップさせてパサつきを改善させることができます。

PPTは、タンパク質を加水分解して作ります。
なんでタンパク質をそのまま使わないかというと、タンパク質は分子量が大きいので、そのままでは髪の内側まで浸透しないからです。
なので、タンパク質を分解して小さくすることによって、髪の内側に浸透させやすくしているのです。

でも、PPTを浸透させたからといっても元通りになるわけではありません。
髪のタンパク質とは違う、所詮はニセモノなので、髪のタンパク質と一体化するわけではありません。
2,3回シャンプーすれば流れ出てしまいます。

ですから、一度傷んでしまった髪は、毎日補修し続けるしかないのです。
サロントリートメントの場合は、PPTが流れ出ないように、外側を強力にコーティングします。
なので、サロントリートメントは何週間かは持つんですね。

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PPTの種類

PPTにもいくつか種類があり、特徴が異なってきます。
代表的なものを紹介します。

加水分解ケラチン

髪の毛もケラチンでできています。
といっても全く同じものではなく、羊の毛などから取り出したケラチンを使っています。

髪への吸着力が強く、ハリコシアップやダメージ補修に効果的です。

加水分解コラーゲン

ヒドロキシプロリンという保湿力の高いアミノ酸をたくさん含んでいます。
髪にうるおいを与えたり、柔らかさを出すのに効果があるPPTです。

加水分解コムギ

小麦のタンパク質から作られているPPTです。
保湿、補修力が高い成分です。
指通りが良くなる効果もあります。

加水分解シルク

シルク(絹)の繊維を加水分解して作られるPPTです。
フィブロインとセリシンという2つの成分からできています。

フィブロインはさらっとした質感とツヤを与えてくれます。
全体の70%がフィブロインです。

セリシンは保湿力が高い成分で、のこり30%を占めています。

キューティクル補修にペリセア

僕がシャンプーを選ぶ時に特に注目しているのが、このペリセアという成分です。
表示名は、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa。
アミノ酸系の補修成分です。

浸透が速く、一度内部を補修すると、シャンプーしてもすぐには流れ出ない優れものです。
髪の表面の補修効果もあり、剥がれかけているキューティクルをくっつけて閉じてくれる働きがあります。

なぜこの成分に注目しているかというと理由は2つあります。

ひとつ目は、材料費が高い成分であること。
なので、ペリセアを使っているシャンプーは、かなり効果がこだわって作られている可能性が高いからです。

二つ目は、今まで使ったシャンプーでペリセアが配合されているものは、ほぼキューティクルが整って髪質も良くなったから。
全てがペリセアの効果だとは思いませんが、ペリセアを使っているということは、他の成分にも当然こだわっているわけです。
なので、トータルでもヘアケア効果が高いシャンプーが多いんじゃないかと推測しています。

キューティクルの補修については、こちらの記事も参考にしてみてください。

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保湿力アップできるリピジュア

3つ目はリピジュア。
水分の吸着力があり、ヒアルロン酸の2倍の保湿力があると言われています。
リピジュアには4種類あります。

  • ポリクオタニウム―51
  • ポリクオタニウム―61
  • ポリクオタニウム―64
  • ポリクオタニウム―65

ポリクオタニウム―51

保湿力が高いポリマー。
キューティクルを整える効果もあります。
低刺激で、肌荒れを抑える効果があります。

ポリクオタニウム―61

ポリクオタニウム―51と似た特徴ですが、違いは油に溶けるかどうか。
ポリクオタニウム―61は油に溶ける成分なので、水分を含まない口紅などにも使うことができます。

ポリクオタニウム―64/65

水に馴染みにくく、プラスの電荷を持っているので、濡れてマイナスに帯電した髪に吸着しやすいという特徴を持っています。
ダメージヘアに潤いを与えるために使われています。

まとめ

ダメージ補修といっても、髪の表面をコーティングするだけのものと、髪の内側を補修できるものとは見分けなければなりません。
パーマやカラーで傷んだ髪は弱くなっているので、切れ毛になりやすくなっています。
切れ毛を防ぐためにはコーティングだけでは意味が無く、内側から補修して髪を強くする必要があります。

サロントリートメントもいいですが、そんなに頻繁にできないという人の方が多いと思います。
なので、毎日自分でホームケアがしっかりできるようになる方が大切なんじゃないかなと思います。

  • B!

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