「主人の薄毛をなんとかしたいのですが」
こんな質問をよく受けるようになったので、男性の薄毛の原因、対策をまとめてみました。
女性からすると、ハゲてもそのままで大丈夫って思う方も少なくないと思います。
でも夫の方からすると気にするし、自信がなくなるといった方も多いのです。
薄毛対策にはお金もかかるので、どんな方法だとどれくらいの費用がかかるかの比較もしてみたいと思います。
男性の薄毛の原因
男性の薄毛の原因は3パターンあります。
- 体の血流の悪化
- 頭皮トラブル
- AGA
これらの内1つが原因の場合もありますし、3つとも抱えている場合もあります。
順番に説明していきます。
体の血流の悪化
喫煙やストレス、運動不足などによって体の血の巡りが悪くなると、頭皮に栄養が届きにくくなり髪の成長が悪くなります。
髪が細くなったり、ヘアサイクルの乱れによって抜け毛が増えたりします。
この場合の対策は、原因になっているものを取り除くしかありません。
- 禁煙
- ストレス解消
- 適度な運動
を心掛けてみましょう。
頭皮トラブル
シャンプーの選び方、洗い方によって起こる頭皮トラブルが原因で薄毛が進行する場合があります。
かゆみによって頭皮を掻いてダメージを与えたり、皮脂が過剰状態になって毛穴が詰まるなどして髪の成長を妨げるのです。
AGA
男性の薄毛の原因で一番多いとされているのがAGA(男性型脱毛症)です。
AGAには男性ホルモンが深く関わっています。
テストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結びつくとDHTという男性ホルモンが生まれます。
DHTが男性ホルモンレセプターと結合すると脱毛因子が増え、脱毛周期が早くなるため抜け毛が増える、また髪の成長期間が短くなって髪が細く短くなるといったことが起こります。
AGAは遺伝による影響が強く、5αリダクターゼは父母どちらからの影響も受け、男性ホルモンレセプターは母方の遺伝の影響を受けやすいと言われています。
それでは、男性の薄毛の対策方法をご紹介していきます。
薄毛対策の方法
男性の薄毛対策の方法としては、
- 病院でのAGA治療
- 発毛剤
- 育毛剤
- 育毛サプリ
- 育毛シャンプー
などが考えられます。
それぞれの対策について、詳しく説明していきます。
病院でのAGA治療
費用面では病院でのAGA治療が圧倒的に大きく、相場は月に1.5万円~2万円くらいと言われています。
保険適用外だからなんです。
治療は、内服薬で行います。
薬によって、先ほど説明した5αリダクターゼの働きを弱めてDHTを減らすことで、ヘアサイクルを正常化させるといったことを行います。
代表的な内服薬である「プロペシア」や「サガーロ」には副作用があり、
- 性欲減退
- ED
- 食欲減退
- 抑うつ症状
- 下痢、腹痛、頭痛
などが報告されています。
なので、必ず医師の指示に従い使うことが大切です。
発毛剤
発毛剤とは、新しい毛を生やす効果が認めらてれいる医薬品です。
日本で認可されている発毛成分は「ミノキシジル」。
これを主成分とした外用薬です。
効果が高い分、やはり副作用もあるようで、
- 手足のむくみ
- 頭痛
- 頭皮の発疹
- フケ
- 胸の痛み
などが報告されています。
育毛剤
育毛剤も外用薬ですが、発毛剤との大きな違いは「医薬部外品」であること。
医薬品は治療の目的で使われるのに対し、医薬部外品は予防の目的で使われます。
つまり、育毛剤は薄毛予防の意味合いが強いのです。
その分、発毛剤のように強い成分が使われていないので副作用の心配が少なくなっています。
育毛剤で良くアピールされているのがキャピキシルという成分。
ミノキシジルの3倍の効果があると言われていますが、客観的なデータはなく信頼はできないと思います。
また、キャピキシルはミノキシジルと違って化粧品扱いです。
化粧品に認められる効果は限定的ですから、これも発毛には期待できない効果です。
やはり、育毛剤は予防と割り切って使うのがいいでしょう。
育毛サプリ
こちらも医薬部外品で、予防的な意味合いが強いものです。
主に、髪の成長に関係する栄養素を補給することを目的としています。
頭皮環境の改善効果は期待できないので、他の対策と合わせて行わないと効果が薄いかもしれません。
育毛サプリに使われる成分は次のようなものがあります。
ノコギリヤシ
抜け毛の原因となる酵素を抑制する
亜鉛、L-リジン
ケラチンの生成を促進する
マルチビタミン
亜鉛の吸収率をアップさせる
イソフラボン
女性ホルモンの働きを活発化
カプサイシン
血流の改善
ミレットエキス
ケラチンの元になるアミノ酸を含む
コラーゲンペプチド
髪を生み出す細胞を活性化
加水分解ケラチン
低分子化して吸収されやすくしたケラチン
育毛シャンプー
頭皮環境を整えることを考えたシャンプー。
汚れを取ったり、炎症を沈めたりといった効果がある成分が使われているものが多いようです。
専用の育毛シャンプーを使ってもいいですし、使い方によっては市販の普通のシャンプーでも頭皮環境は整えることができます。
費用と効果比較
ご主人に薄毛対策をしてもらうにしても、効果と費用が気になると思いますので表で比較してみました。
病院での治療が一番高額になりますが、「発毛」を目指すなら病院での治療が一番でしょう。
まだ薄毛が進行していない段階なら、育毛剤や育毛シャンプーなどで予防しておくのも効果的です。
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