防腐剤って聞くと、何だか悪いイメージしかないですよね。
だから、防腐剤フリーを売りにしたシャンプーが注目されたりします。
でも、防腐剤って昔から使われていたけど、そんなに問題になったことはないような気がします。
本当に防腐剤って危険なの?
逆に、防腐剤フリーのシャンプーって本当に安全なの?
イメージだけで防腐剤=悪って思い込んでいないか、気になったので調べてみました。
防腐剤を入れる目的
防腐剤とは、その名の通り腐らないようにするためのものです。
防腐剤には殺菌作用があるため、雑菌の繁殖を防いで腐りにくくする働きがあります。
特にシャンプーはお風呂場に置いているので、湿気が多くて雑菌が繁殖しやすいんです。
しかも何か月か置きっぱなしなことが多い。
確かに化粧品とかに比べても雑菌が繁殖しやすそう。
シャンプーって洗浄するものなので、防腐剤なくても殺菌してくれて腐らないんじゃないかと思い込んでいましたが、そういう訳ではないんですね。
最近はシャンプーを何種類か使っているので、半年とかお風呂場に置きっぱなしのものもありました・・・
危険かもしれないので、あまり使わないものは外に出しておこうと思います。
防腐剤の種類
防腐剤と聞いてすぐに思いつくのはパラベンじゃないでしょうか?
よくパラベンフリーをアピールしたシャンプーとか化粧品がありますよね。
他にどんな防腐剤があるかというと、
- 安息香酸
- フェノキシエタノール
- ソルビン酸
- フェノール
などです。
これらの防腐剤は、パラベンより刺激が少ないので、パラベンフリーのシャンプーに代わりに使われるようです。
例えばLUXのBotanifiqueは、パラベンフリーですが、安息香酸Naやフェノキシエタノール、ソルビン酸が使われています。
防腐剤が危険と思われている理由
防腐剤、特にパラベンが危険だと思われている理由は4つありそうです。
- 発がん性がある
- 経皮毒の心配
- 肌の老化をまねく
- アレルギーを引き起こす
パラベンが危険と言われるようになったきっかけは、「旧表示指定成分」に指定されたことでしょう。
もう何十年も前の話なのですが、皮膚にトラブルを引き起こす可能性がある成分として、102個の内のひとつとして指定されています。
確かに殺菌のために使われているので、肌への刺激があるのは間違いないでしょう。
ですが、配合量は1%までとされているガイドラインに対し、実際に使われている量はもっと少ないので、それほど心配することはないのではないかと思います。
他の成分による刺激の方が大きかったりするかもしれません。
発がん性については、どちらとも言い切れないですね。
どちらと言い切れるほどの情報が見つかりませんでした。
否定はしきれないものの、個人的にはそんなに心配しなくてもいいんじゃないかと思っています。
微量でも発がん性があるのなら、もっと大問題になってるんじゃないかと思うからです。
だってパラベンなんて日本国中ほぼ全員触れているでしょ?
防腐剤不使用のシャンプーの注意点
防腐剤フリーだから安全なのかと言うと、そうとも言い切れません。
注意しないといけないポイントをチェックしておきましょう。
防腐剤不使用のシャンプー
防腐剤無添加ということは、雑菌が繁殖しやすいということです。
もし雑菌が繁殖したシャンプーを使っていれば、防腐剤よりも危険は高いのです。
特にシャンプーはお風呂場という高温多湿の場所に置くので腐りやすいので、かなり注意が必要でしょう。
防腐剤無添加をうたっているシャンプーは、使用期間を短くしなければいけないので、小さいパッケージになっていることが多いです。
ボトルの滅菌処理や無菌室での管理も必要になるようで、価格的にもかなりアップしてしまうようです。
オーガニックシャンプー
オーガニック系だから安全というのは完全な思い込み!
防腐剤の代わりに、殺菌効果のある植物エキスが使われています。
ですが、植物エキスがアレルギーを起こす場合があるので注意が必要。
僕はアレルギー体質なのですが、オーガニック系のシャンプーで頭がかゆくなることがあります。
アレルギーって意外と天然成分で起こりやすいんですよね。
ゴリゴリの合成シャンプーでは今までのところアレルギーが起こったことがありません。
どの成分がアレルギーを引き起こすか分からないので使ってみないと分かりませんが、アレルギー体質だからといってオーガニック系にすれば大丈夫という考えは危険なんです。
パラベンフリーの罠
防腐剤というとパラベンが一番有名なので、パラベンフリーをアピールするシャンプーが多いですが、先ほどもお話したようにパラベン以外の防腐剤が使われています。
代わりの防腐剤はパラベンより刺激が少ないということで安心かというと、そうとも言い切れません。
殺菌力が小さくてもパラベンと同じ期間腐らないようにするためには、パラベンより多くの量を配合する必要があります。
これではどっちが安全か分かりませんよね。
まとめ
逆にパラベンフリーや防腐剤フリーの商品は安全と言い切れない面もありますので、メーカーやメディアの煽りに騙されないように冷静に判断できるようになりたいですね。