シリコンの代わりに使われているコーティング成分

シャンプーの成分

ノンシリコンシャンプーでシリコンの代わりに使われている成分

投稿日:2017-01-26 更新日:

ノンシリコンシャンプーでも、最近では髪がきしまないものも増えてきました。
そういったシャンプーにはシリコンに代わる別のコーティング成分が使われています。
良く見るのが「ポリクオタニウム-10」という成分です。

それって本当に安全なの?

というのが今回のお話です。

シリコンの代わり、ポリクオタニウム-10とは?

ノンシリコンにしたものの、やっぱり指通りが悪いと使いにくいということで、代わりのコーティング成分が必要になります。
ノンシリコンシャンプーの成分表を見ていると、よく目にするのがポリクオタニウム-10という成分です。

たとえば、ノンシリコンシャンプーのBOTANISTにも使われています。

ポリクオタニウム-10

ポリクオタニウム-10は別名カチオン化セルロースと呼ばれています。

セルロースは化粧品なんかでも使われているので聞いたことがあるのではないでしょうか?
セルロースとはブドウ糖のポリマー。
ポリマーとは分子がたくさんくっついたものを示すので、セルロースはブドウ糖の分子がいっぱいくっついたものということになります。

カチオン化とはプラスの電荷に帯電させること。
なんか急に難しくなってきましたが、付いてきてくださいね。

つまり、カチオン化セルロースとはプラスに帯電したセルロースなので、こんなイメージ。

カチオン化セルロース

で、なぜわざわざプラスに帯電させるかというと、髪への吸着性をアップさせるためなのです。
髪は濡れるとマイナスに帯電します。
そのため、プラスに帯電させておくと、プラスとマイナスが引き合ってくっつきやすくなるのです。

カチオン化セルロースの吸着

感覚的にはポリクオタニウム-10が使われているシャンプーを使うと、シリコンより髪がツルツルする気がします。
そしてシリコンより髪が硬い仕上がりになるような気も。
良く言えばハリがアップしているとも言えますが、髪のしなやかさがなくなって動きにくくなっている感じでしょうか。

ポリクオタニウム-10のデメリット

シリコンの代わりに使われているからといって、デメリットがないわけではありません。
まぁ、そもそもシリコンも別に悪いものでもないんですけどね。

デメリットは2つあると思います。

1.コーティングのビルドアップ

よくシリコンはビルドアップして髪から剥がれなくなるからダメだと言われますが、ポリクオタニウム-10もビルドアップします。

CHECK
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むしろシリコンよりしやすいかも。
吸着性が高いのが影響しているのかもしれません。

結構しっかりめにすすぎをしておかないと、だんだん髪の毛が硬くなってきます。
しかもアミノ酸系などの低刺激なシャンプーだと、コーティングが完全に取れません。
なので、毎日積み重なっていく感じです。

その場合、硫酸系などの洗浄力の強いシャンプーで洗えば、一旦コーティングはリセットされます。

2.頭皮へのダメージ

カチオン化されると髪への吸着力がアップしますが、頭皮へも吸着しやすくなります。
それが頭皮のべたつきの原因になったり、皮膚刺激になったりすることがあると言われています。

僕は使っていても頭がかゆくなったりしたことは今のところありません。
しっかりすすいでいれば、ベタツキも気になったことはありません。
頭皮のぬめりが取れにくいのは、アミノ酸の影響かポリクオタニウム-10の影響かは分からないですね。
アミノ酸も頭皮に残留しやすいんです。

まとめ

ノンシリコンシャンプーが基本になってきたため、代わりのコーティング成分が使われるようになってきました。
代わりの成分だってデメリットがあるわけで、ノンシリコンだから安全という考えは持たない方がいいでしょう。

そもそもシリコンが危険かというとそんなことはないと思っています。
付加価値を付けて高く売るためのメーカーの戦略なんです。

色んな嘘に騙されないように、キチンと調べてみんなに知ってもらえるよう、これからも勉強していきたいと思います。

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